客室乗務員に英語力が必要な理由は?【私の経験からお話しします】
こんにちは、まどかです^^
客室乗務員(キャビンアテンダント)になるには英語力が必要だと言われているけど、
「なぜ英語力が必要なんだろう?」
「具体的にどのくらいの英語力が必要なのかな?」
と疑問に思っている方はいませんか?
中には、「正直英語が苦手で自信がない(>_<) こんな自分でも客室乗務員になれるのかな?」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、このような疑問に答えていきます。
■本記事の内容
この記事を書いている私は、日系航空会社で国内線に乗務をして、その後に外資系航空会社に移り国際線に乗務をした経験があります。
その私の経験から解説していきます✈︎
少しでも参考になると嬉しいです^^
1. 客室乗務員に英語力が必要な理由
客室乗務員に英語力が必要な理由は、大きく2つあります。
2. 外国人クルーとのコミュニケーションのため
それぞれ具体的に解説していきます。
1. 外国のお客様とのコミュニケーションのため
こちらに関しては、何となく想像いただけるかと思いますのが、外国のお客様が搭乗された場合は、そのお客様が日本語を話せる方ではない限り、英語でコミュニケーションをとる必要があります。
具体的には、お客様にサービスをする時や、手荷物の収納や電子機器の使用などの保安面についてお客様にご協力依頼をする場合です。
また機内では、お客様が急に体調不良になったり、と予期しない様々な事象が発生しますので、その都度、臨機応変にお客様と英語でコミュニケーションをとる必要があります。
なお、保安要員として、万が一の緊急事態の際は英語でも的確な指示をする必要があるため、緊急事態の訓練は国内線であっても、日本語と英語で行われます。
また機内アナウンスは、外国のお客様の搭乗の有無に関わらず、国内線であっても基本的に日本語・英語両方で実施をします。
このように、外国のお客様が搭乗されている場合は英語でのコミュニケーションが必要となってきます。
ですので、外国のお客様の搭乗率で考えると必然的に国内線より国際線の方が英語を使用する頻度は圧倒的に高くなります。
ちなみに私が日系航空会社で国内線に乗務をしていた時は、路線にもよりますが、外国のお客様が搭乗してきたフライトは、10便につき1便くらいの割合だったかなと思います。(主にローカル線を飛んでいたからかもしれませんが)
ただ、国内線に搭乗される外国の方は日本在住で日本語を話せる方も多いので、外国の方でもありがたいことに日本語でコミュニケーションをとれる方も結構いらっしゃいました。
一方、ツアーなどで外国のお客様が団体で搭乗されることもあったので、その際は英語でのコミュニケーションを頑張りました。
一方で、外資系航空会社で国際線に乗務をしていた時は、当然のことですが、毎便外国の方が搭乗されている(むしろほぼ外国のお客様でした)ので英語の使用率は100%でした。
2. 外国人クルーとのコミュニケーションのため
一緒に乗務をする客室乗務員とコックピットクルーには、日本人クルーだけではなく、外国人クルーもいます。
そして当然ですが、外国人クルーの割合は外資系航空会社の方が圧倒的に多くなります。
クルーとのコミュニケーションとは、客室乗務員同士だけではなく、客室乗務員とコックピットクルーとのコミュニケーションもあります。
日系航空会社の場合、航空会社にもよりますが、客室乗務員のほとんどは日本人ですが、コックピットクルーには案外、外国人の方もいらっしゃいます。
私が所属していた日系航空会社にも、数名ですが外国人機長が在籍しており、初めて一緒に乗務をした際は、とてもドキドキしたのを覚えています。
外国人機長の場合、フライト前のミーティング(ブリーフィング)やフライト中のインターフォンでのやりとりはすべて英語になります。
一方、外資系航空会社の場合は、むしろ、日本人クルーの方が少ないので、日本人クルーが自分1人だけでそれ以外はすべて他国のクルーということもよくあります。(慣れない頃はかなり心細かったです。笑)
ですので、外資系航空会社では、クルーとのコミュニーションは基本的にすべて英語で行います。(その航空会社の国の言葉でコミュニケーションをとることもあります)
また、外資系航空会社では、日本人クルーは「日本人のお客様の通訳」としての役割もあるので、日本人のお客様のご要望やご意見などを正確に他のクルーに共有する必要があります。
私のフライトデビューしたての頃の経験談なのですが、ある日本人のお客様がフライト中に体調不良を訴えられて、その症状を他のクルーに英語で伝えることにとても苦労したことを覚えています。
医学用語の英語をしっかり身につけていなかったことをとても反省した苦い経験です。。
以上の理由から、客室乗務員には英語力が求められます。
2. 具体的にどのくらいの英語力が必要なのか
では具体的にはどのくらいの英語力が求めれるのかというと、大部分の日系航空会社はTOEIC600点程度の英語力を求めています。
一方で、外資系航空会社の中には、求める英語力をTOEICの点数で定めていないところもあります。
一例として、募集要項が「英語が堪能なこと」となっているなど、実際のところ具体的にどのくらいの英語力が必要なのか、不明確な場合もあります。
ですが、いずれにしても、前章で説明したように、外資系航空会社では基本的にすべて英語でコミュニケーションをとるため、ビジネスレベルの英語力が必要になってきます。
ご自身が志望する航空会社の過去の募集要項を確認し、求められている英語力をまずは把握することからはじめてみましょう。
3. 英語が苦手な人も客室乗務員になれるのか
(こちらは私からのエールを大いに含めての回答となりますが、)
英語が苦手な方でも客室乗務員になれます!!
なりましょう!絶対に諦めないでください!
ただし英語力を伸ばす努力は必須になってきます。
客室乗務員を目指すのであればやはりTOEIC600点程度の英語力は備えておく必要があります。
なぜなら、まずは採用段階で英語力が見られます。
日系であっても、航空会社によっては選考過程で英語試験や英語面接を実施しているところもあります。
そして無事に採用試験をクリアして、いざ客室乗務員としてデビューをしたら、次は、前述をしたように実フライトの中で英語が必要となっていきます。
ちなみに参考までに、私は日系航空会社→外資系航空会社という順で転職をしたのですが、1社目の某日系航空会社の採用試験を受けた時はTOEIC760点でした。
ですが、初めからこの点数をとれたわけではありません。
初めてTOEICを受けた時は、500点。
徐々に500点→600点→700点と伸ばすことができました。
なかなか思うように点数が伸びず、めげそうになったこともたくさんありましたが、「絶対に客室乗務員になるんだ!」という強い気持ちで頑張りました!
私がどのようにしてTOEICの点数を伸ばすことができたのか、もしよろしければこちらの記事もご覧ください^^
ここで1点補足として、朗報となるかもしれませんが、前述したように各航空会社はTOEICの基準点を設けていますが、航空会社によっては、「必ずしもその基準点に到達していないと受からない」というわけではありません。
実際に、TOEICの点数が基準点に到達していないけど、採用されたという友人・知人は私の周りにもたくさんいます。
採用試験は英語力だけではなく、人間力・総合力で判断をしてくれるからです。
ただ、これに甘んじず、英語の基準点をクリアしておくことに越したことはありません。
もし採用試験にAさんとBさんという2人がいて、どちらも同じくらい人間力が優れていて、「2人のうち、どちらを採用しよう〜?」となった場合、Aさんの方が英語力が高かった場合、Aさんが採用となる可能性は高くなると思います。
また一案として、英語力に自信がない方は、まずは国内線のみ運行している航空会社を目指すこともありかなと思います。
国内線での乗務を通して、客室乗務員としてのスキルだけではなく、機内でよく使う英語表現や英語の専門用語も習得できるので、その後に、もし、「国際線にもチャレンジしてみたい!」「外資系にも興味がある!」となった場合、私のように外資系航空会社に転職するのも全然アリだと思います^^
私の周りにもそんな人はたくさんいますよ。
可能性は無限大です^^
最後になりますが、客室乗務員には英語力が必ず必要になります。
ご自身がどの航空会社を目指したいのか、そのためにはどのくらいの英語力が必要で、そのためにどのような準備をしないといけないのかを、しっかりと整理をして、今のうちから計画的に準備を進めていただければと思います。
私の記事が少しでも客室乗務員を志す皆さんのお役に立てたら嬉しいです^^
何かご質問やお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
精一杯、対応させていただきます。
今後も客室乗務員を目指す方々にとって役立つ情報を配信していきます。
客室乗務員を志す皆さんを心より応援しております✈︎