日系・外資系どちらのエアラインを選ぶ?【どちらも経験して感じた違い6選】
こんにちは、まどかです^^
客室乗務員(キャビンアテンダント)を目指している方の中には、
「日系エアラインと外資系エアラインどちらにしよう?」
「それぞれどういった違いがあるのだろう?」
「どちらの方が働きやすいかな?」
などと疑問に思っている方はいらっしゃいませんか?
本記事では、以下の6つの観点から、日系エアラインと外資系エアラインの違いについて解説していきます。
この記事を書いている私は、以前、客室乗務員として日系・外資系両方で勤務をしたことがあります。
あくまでも私の経験に基づく解説になりますので、エアラインによって異なる点もあるかと思いますが、参考までにご覧いただけたら嬉しいです^^
日系と外資系のどちらにしようか迷われている方は、ぜひご覧ください✈︎
日系エアラインと外資系エアラインの違い 6選
1. 路線
日系と外資系では、路線に以下のような違いがあります。
日系:国内線と国際線(航空会社によっては国内線のみ)
外資系:基本的に国際線のみ
国内線にも乗務をしたいのか、国際線中心に乗務をしたいのかで、まず大きな違いがあります。
国内線のみの乗務が良いという方は、国内線のみ運行している日系のエアラインを選ぶと良いかと思います。
なお、外資系は国際線の乗務ですが、エアラインによっては、日本人クルーが乗務できる路線が限られてる場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
ちなみに国内線と国際線では、サービス内容に以下のような違いがありますので参考までに♪
国内線
・ドリンクサービスのみ(一部クラスではお食事の提供もあり)
・機内販売の実施
国際線
・お食事とドリンクの提供
・機内販売の実施(免税品の販売もあり)
2. ベース(住む場所)
日系の場合は、もちろんベース(拠点)が日本なので、国内のベース空港周辺に住居を構えることになります。
そしてステイの日を除く、日帰りの乗務パターンの日は自宅に帰ることができます。
一方、外資系の場合は、エアラインによって、ベースが日本もしくは現地となります。
ベースが現地のエアラインの場合は、現地に住むことになります。
ちなみに私が所属していた外資系エアラインは、ベースが日本(羽田空港)でしたので、都内に住居を構え、オフの時は日本に帰国していました。
そしてオフ明け初日は、まずは乗務またはDH(業務のための移動)で現地入りをし、翌日から現地発着のフライトに乗務をしていました。
現地での生活は、会社の寮で暮らし、シフトにもよりますが、大体1週間前後で日本に帰国し2、3日のオフという感じでした。
同じ外資系でも、ベースが日本か現地かによって生活面もかなり異なってくるので、どういった生活環境を好むのかという観点で考えるのもいいかもしれません^^
3. 社風
社風は、正直なところ、同じ日系、外資系であってもエアラインによって大きく異なっているのが事実です。
一般的には、外資系の方が実力主義で、結果を重視される傾向があると思います。
私が所属していた外資系でのお話ですが、入社後の訓練についてこれなくなり解雇になった同期もいましたし、乗務でミスをして解雇になった同僚もいました。
また、同期同士でも昇格に差が生じていました。
一方、日系の時は、同じく入社後の訓練で躓いている同期もいましたが、教官の方がしっかりとフォローをしていましたし、乗務でミスをしてしまった時も追加教育をしてくれるなど、社員を見捨てずに育てようしてくれる傾向がありました。
外資系の方がシビアだなぁと実感した経験でした。
次に人間関係についてです。
日系で働いていた時は、厳しい先輩や細かいルールも多く、正直、精神的に疲弊をしてしまったこともありました。
一方、外資系では、クセが強い先輩もいましたが(笑)、日系よりも圧倒的にフレンドリーでいい意味で大雑把・楽観的で、私にとってはとても働きやすかったです。
外資系で働いていた時は、人間関係においてのストレスはほぼなかったです。
なお、外資系の場合は、日本人クルーが自分1人というフライトも日常茶飯事ですので、そういったことに抵抗がない方が向いているかと思います。
私個人の意見ですが、働く上での人間関係は非常に大切だと思います。
もし気になるエアラインがあるようでしたら、人間関係などの内部情報までは、なかなかネットだと拾いきれないところもあるかと思うので、可能でしたら、実際に働いたことがある経験者や現役クルーに聞くことができれば、入社後のギャップは防げるかと思います。
様々なエアラインに所属していた友人たちの話を聞くと、総じて外資系の方が日系よりも人間関係がフランクな印象があります。
4. サービススタイル
お客様に寄り添ったきめ細やかなおもてなしをしたいとのことでしたら、日系で勤務をすることをおすすめします。
日系・外資系両方で働いて感じたことですが、やはり日本のおもてなしスキルは世界でもトップクラスだと思います。
(これは世界的にも、日本人がサービスに求める期待値が高いという国民性が大いに関係しているからだと思います)
そのため、日系ではサービススキルだけではなく、言葉遣いや立ち居振る舞いなどのマナーや機内アナウンスなどのおもてなしのプロとしての基礎も徹底的に指導をされます。
一方、外資系はエアラインにもよるかと思いますが、マナーや機内アナウンスなどの指導はそこまで徹底していない印象です。
そのためクルーによってサービス品質にはかなりばらつきがありました。
また、あくまでも私の経験ですが、日系の時は、時間が許す限り、お客様に寄り添い、お客様が喜んでくださるサービスやサプライズを探求するような環境でしたが、外資系は決められたサービスを提供したらそれ以上は特に何もしないという環境でした。
そのため、私と同様に、日系から外資系に転職をした同期の中には、やっぱり日本らしいお客様に寄り添ったサービスをしたいと言って、日系エアラインに戻った同期もいました。
ご自身がどんなサービスをする客室乗務員になりたいのかという観点で考えるのもエアラインを選ぶ上で大切になってくるかと思います。
5. 英語力
当然ですが、国際線中心の乗務である外資系の方が英語力は求められます。
ただ、同じ外資系でも求められる英語力にはかなり差がありますので、まずは目標とするエアラインがどのくらいの英語力を求めているかを把握し、実際にそのレベルの英語力を備えて入社することをおすすめします。
というのも、その会社が求めている英語力を備えていないと入社後にかなり苦労をする可能性があるからです。
入社後は、訓練もすべて英語で実施されますし、社内のマニュアルも乗務中のコミュニケーションもすべて英語になります。
私の同期で、あまり英語が得意ではない子がいたのですが、訓練中のテストでも英単語がわからなかったせいで再テストになってしまったり、実際の乗務が始まってからも、英語での指示を誤って解釈をし、指示と違うことをして失敗をしていたこともありました。
その子の苦労している姿を見て、やはりその会社が求めている英語力にはしっかりとした意味があるんだと思いました。
(ちなみにその子はまだ現役で、楽しみながら乗務をしています^^)
日系の場合ももちろん英語力は必要になってきますが、前提として、マニュアルや社内でのコミュニケーションが日本語なので、外資系に比べると英語力のハードルは下がると思います。
ただ、実際の乗務では国際線はもちろん、国内線であっても外国のお客様が搭乗されるので英語力は必ず必要です。
とはいっても、英語の使用頻度は、国際線よりも国内線乗務の方が圧倒的に少ないので、英語にあまり自信がない方は、国内線のみ運行しているエアラインを選ぶことも一つの手かと思います^^
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6. 待遇面
給与・福利厚生などの待遇面は、同じ日系・外資系であってもエアラインによってかなり異なりますので、一概に日系と外資系でどちらの方が良いかと断定することは難しいです。
ただ、育休産休制度など長く仕事を続けられる環境は日系の方が充実している印象です。
ちなみに私の場合は、給与面は日系・外資系で大差がなかったのですが、福利厚生面は日系の方が断然充実していました。
一例として、日系の場合は住宅補助がありましたが、外資系の場合はありませんでした。(その代わり現地の寮での滞在費は無償でした)
また、EFと呼ばれる社員割引航空券は、日系の時は国内線(グループ会社含む自社便)は100%無償、国際線は90%割引でしたが、一方で外資系の時は国内線、国際線ともに90%割引でした。(いずれにしても大変ありがたい制度なのですが。笑)
気になるエアラインの待遇面もぜひ調べてみてください♪
まとめ
以上、私の経験から、日系エアラインと外資系エアラインの違いについて説明いたしました。
ご自身が、客室乗務員として、どんな路線を飛びたいのか、どういう環境で働きたいのか、ご自身の性格もよく考えた上で、エアライン選びをしていただければと思います^^
私の経験が少しでも参考になると嬉しいです。
では最後までお読みいただきありがとうございました♡
客室乗務員を志す方を心より応援しております✈︎