CAに向いている人はどんな人?【CAに必要な能力と適性を解説!】
こんにちは、まどかです^^
客室乗務員を目指している方で、
「CAに向いている人ってどんな人なのかな?」
「何か必要な能力や適性があるのかな?」
と疑問に思っている方はいませんか?
この記事では、こういった疑問にお答えしていきます。
私は、以前、客室乗務員として日系と外資系エアラインで乗務をした経験があります。
その経験に基づいて、大きく「CAに必要な能力・スキル」と「CAに向いている性格・適性」の2つに分けて説明していきます。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです♪
CAに必要な能力・スキル
1. コミュニケーション力
CAは接客業ですので、コミュニケーション力が必須となります。
毎日、何百・何千の年齢も性別も境遇も国籍も様々なお客様と関わります。
ですので、すべてのお客様に対して一律のコミュニケーションの仕方ではなく、その時々に応じて、コミュニケーションの取り方も柔軟に工夫をする必要があります。
時には、気難しいお客様やお怒りのお客様もいらっしゃいます。
どのようなお客様が相手であっても、相手の言葉にしっかりと耳を傾け、理解をしようと努めること、そしてお客様の立場に立ってわかりやすく伝えることができるコミュニケーション力が求められます。
また、CAは、1人で働くのではなく、チームとして働きます。
チームで連携を図りながら業務を行うため、チームメンバーとのコミュニケーションも必要となります。
2. 自己管理能力
CAは、時間や健康面などをしっかりと管理できる力が求められます。
勤務体制については、早朝出社もあれば深夜出社もあったりと、出社時間も毎日異なります。
そして国際線だとさらに時差も発生します。
また、急なスケジュール変更も頻繁に発生します。
このような不規則な勤務体制において、常に自分のスケジュールを把握し、次の日の勤務に向けて、十分休息ができるよう時間の使い方を考えて過ごす必要があります。
また、国内線も国際線もステイになる場合は、基本的に到着地のホテルに泊まります。
ホテルによっては、ものすごく乾燥しているところもあるので、ステイ先で体調が悪くならないよう保湿をしたりなどと気を配る必要も出てきます。
なぜなら、急に欠勤をする場合は、ベース空港(その航空会社の拠点空港)からの出発だと、スタンバイをしている他のCAが代わりに稼働してくれますが、ステイ先の空港からの出発の場合、スタンバイクルーがいないため、代わりに乗務をしてくれる人がいないからです。
このように、CAには、自分の時間や健康面などを管理する力、自分を律する力が求められます。
3. 冷静さと判断力、臨機応変な対応力
CAの最も重要な任務は、お客様の安全を守る「保安要員」としての職務を全うすることです。
CAは、飛行機の中という限られた空間、限られた時間の中で業務を行いますし、機内では、急病人のお客様が発生したりと予測できない事態も度々発生します。
時には天候などの外的要因や機材の不調で目的地を変更したり、出発空港に引き返すこともあります。
このように、CAはどのような事象に対しても、常に冷静に判断をして臨機応変に対応する必要があります。
私も過去に乗務をしていた時に、急病人のお客様が発生して、機内に搭載されている酸素ボトルを使用したことや、機内のトイレでの喫煙に遭遇したことなどもあります。(機内のトイレでの喫煙は絶対にダメです×)
どのような事態に遭遇しても焦らず、適切にかつ迅速に、判断をして臨機応変に対応できる力が求められます。
4. 責任を持って最後までやり抜く力
前述の内容と似ていますが、CAは機内でどのような事態が発生しても責任を持って最後まで対応し切る必要があります。
その便に乗務しているCAの人数には限りがありますので、時にはたとえ新人であったとしても、1人で対応せざるを得ない時もあります。
私も新人の頃、忘れもしない独り立ちをして2回目のフライトの時に、機内で様々なイレギュラー事象がたまたま同じタイミングで発生して、先輩クルーも全員他の対応にかかりきりになって、私はある事象に1人で対応した経験があります。
正直内心は、相当パニックで半ベソをかいていましたが、お客様にとっては私が新人という事情は関係なく、1人のプロの客室乗務員ですので、頑張って最後まで対応し切りました。
保安要員として、1人のプロの客室乗務員として、どんなことがあっても責任を持って最後までやり抜く力が求められます。
5. チームで協力し合う力
前述した通り、普段の業務はチームで行います。
そのチームとは、客室乗務員だけではなく、コックピットクルーやグランドスタッフ、整備士など、1つのフライトを飛ばすために関わる全ての人たちです。
このチームメンバー全員で、協力・連携をすることによって、お客様に安全で快適なフライトを提供していきます。
ですので、チームの一員であるということをしっかりと自覚し、メンバーに対して思いやりや敬意、感謝の気持ちを持ち、協力し合うことが大切です。
自分の業務が終わったからそれで終了、ではなく、積極的に忙しそうなメンバーのフォローに行ったり、相手が助かるであろうことを先回りしてやったりと、チームみんなで協力し合うことが必要となります。
また、どんなサービスをするとお客様が喜んでくださるかについても、自分一人で考えるよりも、チームみんなでアイデアを出し合って考えた方が、もっと素敵なものが生まれますし、その結果、お客様が喜んでくださったら、チームみんなで喜びを分かち合えるのもチームワークのいいところです。
6. 英語力
外国のお客様や外国人クルーとコミュニケーションを取るために英語力は必要となります。
たとえ、国内線であっても、外国のお客様はいらっしゃいますし、日系のエアラインであっても外国人クルー(外国人の機長など)はいらっしゃいます。
使用頻度に差はあれど、どのエアラインに所属しても、業務を遂行する上で、英語力は必ず必要となります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください▼
客室乗務員に英語力が必要な理由は?【私の経験からお話しします】
CAに向いている性格・適性
1. 人を喜ばせることが好きな人
人に喜んでもらうこと、人を笑顔にすることが大好きな人は、まさにCAは天職だと思います。
毎日たくさんのお客様に出会いますが、お客様はそれぞれ性格や好み、抱えている境遇も違いますし、搭乗される目的や思いも様々です。
ですので、このサービスをすれば全てのお客様が喜んでくれるという正解はありません。
お客様の機内での過ごされ方や表情をよく観察して、時にはお客様と積極的にコミュニケーションをとって、お客様一人ひとりに合ったサービスをすることが求められます。
その結果、お客様がとびきりの笑顔になってくださったり、時には涙を流して感謝をしてくれることは本当に嬉しいですし、大きなやりがいです。
私は、CAという仕事は、「自分が何かをして差し上げたことで、お客様が笑顔になってくださり、その笑顔を見てCA自身も幸せな気持ちになれる」という好循環を生み出すとっても素敵な仕事だと思っています。
お客様の笑顔や感動のために何をしてあげられるのか、これをとことん追求することが楽しいと思える方はぴったりの仕事だと思います。
2. 体力に自信がある人
ご認識いただいているかと思いますが、CAは体力が必要な仕事です。
あくまでも私の経験ですが、国内線に乗務をしていた時は、1日で2〜5便の乗務。
国際線に乗務をしていた時は、路線や時間帯にもよりますが、アジアなどの短・中距離の場合は1日で往復をしたり、長距離の場合はステイを挟んで戻ってくるという感じでした。
イメージがしやすいように、例えば、国内線を1日5便飛ぶとなると、ざっくりとですが
「お客様の搭乗ケア→離陸準備(離陸に備えての安全面での業務)→上空での機内サービス→着陸準備(着陸に備えての安全面での業務)→お客様の降機ケア」ということを5回繰り返すことになります。
全て満席だった場合などは、終わることにはクタクタになります。
また、機内では基本的に立ち仕事になるので、そういう意味でも体力が必要になります。
なお、体力があると、フライト終わりで疲れていてもステイ先を思いっきりエンジョイできます!笑
個人的にこれこそがCAの醍醐味だと思います♪( ´▽`)笑
世界各国、日本各地、いろんなところを満喫できたことは本当に楽しかったですし、今でもいい思い出です^^
3. 精神的にタフな人、根性のある人
やはり、CAは女性が多い職場となりますので、この記事を読んでくださっている皆さまがおそらく想像しているようなことはあります。笑(航空会社にもよると思いますが…)
正直私の周りでも、意地悪な先輩に苦しんでいた同期や、中には耐えきれなくて退職をした同期もいます。
ですので多少のことがあっても、(多少じゃないことでも 笑)折れない強い精神が必要です。
また、入社してすぐの新人訓練(イニシャルトレーニング)は、航空会社もよるかと思いますが、かなり厳しいですし大変です。
覚えることも多く、すべての試験に合格しないと一人前のCAとしてデビューすることができません。
特に外資系の場合は、指定された回数以内に試験に合格できないと解雇になってしまうエアラインもあります。
私が所属していた外資系エアラインでも、この新人訓練で試験をパスできず解雇になってしまった同期もいました。
どんなに辛くて大変な環境でも、同期と一緒に協力をして乗り越える根性が必要です。
また、CAは一般的な会社員と違い、毎日一緒に働くメンバーが変わります。
会社の規模が大きければ大きいほど、所属しているCAの人数が多いので、毎日「初めまして」の方とフライトをすることも大いにあります。
一緒にフライトをするメンバーの性格や仕事スタイルがわからない状態で働くことになるので、こういったことにストレスを感じない人が向いていると思います。
私自身はCAのこの働き方が好きでした!
苦手な方や厳しい方と一緒のフライトになっても、このフライトを乗り切ればもう関わらなくていい〜!と思って頑張っていました!笑
まぁそういう方に限って、また一緒のフライトになったりするのですが ^^; 笑
でも一般の会社の場合は、部署に苦手な方がいたら、その方もしくは自分が、部署異動するか辞めるかしない限り毎日関わりますからね。。
4. 向上心がある人
CAは、前述した初めの新人訓練を乗り越えれば一人前!というわけではなく、やっと業務に慣れてきた頃には、新しい機材の資格を取得したり、パーサー資格を取得したり…と次々とキャリアパスが用意されています。
どんどん次のステップへと成長することが求められるので、向上心を持って頑張れる人が向いています。
大変だけど、できることが増えることは楽しい!と思える方に向いていると思います。
5. CAになりたいと熱い情熱を持っている人
私個人的には、何よりもこれが一番大事だと思います!
むしろこの情熱さえあれば、たとえ上記のすべてが苦手であっても乗り越えられると思います!
「CAになりたい!」という熱い想いを持っている方は、みんなCAに向いているし、その適性があると私は思っています^^
最後は、この想いの強さが一番大切だと思うので、ぜひこの気持ちを大切に頑張っていただきたいなと思います。
以上、私の経験をもとに「CAに必要な能力・スキル」と「CAに向いている性格・適性」についてまとめてみました。
私の経験が少しでも、皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
これからもCAを目指す方にとって役立つ情報を配信していきます。
何かご質問やご相談などがございましたら、お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。
CAを志す方を心から応援しております✈︎♡